デカダンの華たち vol.2
1937 Talbot-Lago T150C SS Figoni et Falaschi Coupe
タルボは当初、フランスのクレメント・バイヤードを輸入・販売するメーカーとしてイギリスで誕生しました。第1次大戦中は救急車の製造販売を行い、1920年代から「タルボ・ブランド」を展開しました。
タルボラーゴはイギリス自動車メーカー・「サンビーム タルボット ダラック」の崩壊後、
エンジニアだったアントニオ ラーゴがフランス・タルボを母体にその権利と経営を引き継ぎ、
以後、新設計のエンジンを搭載した車を生産するタルボ ラーゴ社を築きました。
T150はタルボ ラーゴの生産した有名な車で、一流のカロシェがボディ架装に関わりました。
特に、フィゴニ エ ファラシが手掛けた、ティアドロップ(涙滴)型の特徴的なボディがT150C SSの代名詞的なものとなっており、
極めて状態の良い個体が数台今でも走行可能な状態で様々なコンクール等に登場し、会場を沸かせています。
2013年制作・A4サイズ
1939 Delage D8-120 Henri Chapron Cabriole
ドラージュは1905年にルイ ドラージュによって創業され、高級車や高性能レーシングカーを生産しました。しかし1920年代のグランプリへの過大な投資などで33年にドラージュ社の経営は破綻し、
やむなくドラージュはその名を残しつつドライエの傘下に入ることになりました。
このD8-120シリーズは、ドライエ傘下に入ったのちのドラージュの最高級モデルでした。
かつてのD8シリーズは完全自社設計の直列8気筒エンジンでしたが、
D8-120はドライエ135用の6気筒エンジンに2気筒を足した形で再設計されました。
しかし性能は極めて優秀で、素晴らしいグランドトゥアラーとなりました。
このD8-120も当時のフランス高級車として例外なく様々なカロシェがボディ架装を行いました。
アンリ シャプロンもその1つで、絵のモデルの個体はハリウッド映画にも登場しました。
ちなみに、モデルにした個体のボディカラーはダークレッドです。
2013年制作・A4サイズ
1937 Peugeot 402 Darl’mat Sport Racing Spider
プジョー1882年にアルマン プジョーによって設立された、世界最古の自動車量産メーカーです。1929年に登場した201から乗用車のみ"x0x" という真ん中にゼロを入れる三桁の数字を車名とする伝統が続いていましたが、
2010年のRCZで201以降初めて数字を用いない車名も導入しました。
1974年に経営不振だったシトロエンを吸収合併、持株会社「PSA・プジョーシトロエン」を設立、
さらに1979年にはクライスラー UKを傘下に収め、プジョーはフランス最大の自動車メーカーとなりました。
402は1930年代に出現したソショーロケット型という流線型ボディを身にまとった自動車で、
リムジンなどのほか、ベンツSLクラスも舌を巻くような電動格納式ルーフを持つオープンスポーツも作られました。
この402をベースに作られたのがダールマ スポールで、
さらにそこから派生したレーシングカーがこのダールマ スポール レーシング スパイダーです。
同型車は1938年のルマン2リッタークラスで優勝しました。
このクルマの見た目、特にボンネット脇の丸いダクトカバーが芋虫っぽいので、
奇抜なイエローとグリーンのツートーンで仕上げてみました。
2013年制作・A4サイズ
1932 Bugatti Type 41 Royal “Esder” Roadste
ブガッティは1909年にエットーレ ブガッティ―によって設立されたフランスの高級自動車メーカーです。レースでのずば抜けた活躍のみならず、目をむくような超高級車を作ったことでも有名です。
戦前のブガッティが作り上げた高級車としての最高傑作が排気量12763ccのタイプ41 ロワイヤルでしょう。
この超弩級高級車は世界恐慌下で6台のみですが製造されそのうち3台が販売されました。
1999年フォルクスワーゲンは2000万ドルという値でこの車を購入したと言われています。
“エスデール”ロードスターは、販売された3台の内の1台で、2座にディッキーシートを備えます。
織物長者アルマン エスデールが発注したもので、奇抜なカラーリングとヘッドライトがないところが特徴です。
一度、別のオーナーの下でサルーンボディが架装されましたが、
現在はかつてのロードスターボディが6枚のモノクロ写真を手掛かりに再現され、フォルクスワーゲンの所有となっています。
VW社がブガッティを傘下に持つこともあり、ブランドプロモーション用に各国をまわっているようです。
>2013年制作・A4サイズ
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